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全てが黒歴史

雑記

お題「わたしの黒歴史」

僕のほとんどろくなことが無かった人生の中で唯一楽しかった時期と言えば、中学の頃だろうか。だがそれは同時に黒歴史でもある。

当時の僕は無知無教養で一般常識が欠落していた。中学生なんてそんなものなのかもしれないが、僕の場合度が過ぎていたように思う。口呼吸だったし、箸の持ち方はメチャクチャ。先輩に敬語は使わない。受験に向けて猛勉強しているクラスメイトの横で居眠りをしてやる気を削いだり、好きだった女の子の彼氏に女々しくメールで嫌がらせしたりした。平気で人が嫌がることを言った。人の気持ちを汲み取る事ができなかった。

中学校生活が楽しかった原因はそこにある。頭に浮かんだ事を、たとえ相手が嫌がることでも好き放題言うような奴に煩わしい人間関係で悩むことなどあるはずがない。皆優しいから僕みたいなやな奴でも嫌と言わずに付き合ってくれる。そりゃ真意に気付かず我が物顔で振る舞ってりゃ楽しいわな。

まぁ要は、空気が読めなかったのだ。それに関連する忘れられないエピソードがある。

中学3年の冬。クラスメイト達は合唱コンクールに向けて熱心に練習に励んでいた。目標は優勝。受験も間近で卒業式を除けば最後の学校行事だった。そういう事もあって普段はダラダラしている男子達も気合が入っていて、クラス全員が一致団結していた。僕を除いては。

当時の僕は昼行灯キャラ(と言っても少年漫画やアニメにありがちな能ある鷹は爪を隠すタイプのやつだが)に憧れていて、ダラダラしてるのがカッコイイと思っていた。もちろん勉強もスポーツもダメな僕には隠す爪すら無かったが。たとえ最後の行事でも知ったことかと口パクは当然、放課後練習も平気でサボった。

学校に行くのが面倒臭くなり、合唱コンクール前の数日、学校を休んだ。家でダラダラしているとクラス委員長からメールが届いた。「○○、嫌なら無理に学校に来なくていい。でも、合唱コンクールだけは来て!皆でやる最後の行事だから・・・。」という内容だった。僕は「わかった。絶対に行く。」と返信した。そして当日、もちろん行かなかった。クラス委員長は、いや、クラスメイト全員、口にこそしなかったが僕に怒っていただろう。

合唱コンクールの結果は覚えていない。まぁ僕が居ようが居まいが結果自体は変わらなかっただろう。だが、彼らの真の目的は、優勝する事ではなく、クラスメイト全員で何かを成し遂げる事だったに違いない。彼らの目的は、僕なしには果たされなかった。僕は、彼らの熱意を、努力を、全て無駄にしたのだ。

在学時、友人はたくさん居たが、卒業後次第に交流は薄れていき、今でも交流が続いてる人間はほとんど居ない。というか友人が居ない。僕が中学でやった事を考えれば、それも当然だろう。

自分の過ちに気付き、人の気持ちを汲み取るようになってからは人付き合いが全く楽しくなく、苦痛でしかない。心の奥底にどす黒い本音を隠し、いつも建前を語る八方美人。中学の頃は何を話してたのかと思うくらい人と何時間もメール等でやり取りしていたのに、今は全く会話を続けられないコミュ障。そりゃ友人もできない。

 

当時こそ罪悪感を感じなかったが、時が経つにつれ中学時代の思い出は僕の心に深い影を落としている。もう彼らは僕のことなど忘れているかもしれないが、できるならば謝りたい。やり直したい、全てを。もっと色々な事に熱意を持って取り組むべきだった。スポーツも、勉強も、学校行事も。そして、人の気持ちをもっと真摯に考えるべきだった。

中学校。それは僕の人生の中で唯一楽しかった時期。だがそれは同時に黒歴史でもある。つまり、僕の人生は生まれてから現在まで全てが黒歴史である。

 

 

 

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